海外食品添加物規制早見表

タイ: アナトー色素

【国・地域名】 タイ  【添加物名】 アナトー色素

【品目番号 / 関連法規】 INS:160b(i),(ii)

【キーワード】
ベニノキ、ビキシン、ノルビキシン

【英名】
ANNATTO EXTRACTS, NORBIXIN-BASED
Annatto C
Annatto F
Annatto G
Orlean
Terre orellana
L. Orange
CI (1975) 75120 (Natural Orange 4)
ANNATTO EXTRACTS, BIXIN-BASED
Annatto B
Annatto E
Orlean
Terre orellana
L. Orange
CI (1975) 75120 (Natural Orange 4)

【INS番号】
160b

【使用基準】
使用範囲:最大使用基準値
<INS160(i) ビキシンベース>
フレーバー付き液体乳飲料:20mg/kg(ビキシンとして。チョコレートミルクを除く。消費者提供ベース。)
乳製品ベースのデーザート:10mg/kg(ビキシンとして。アイスクリームのみ。)
植物油脂:20mg/kg(ビキシンとして。ピーナッツオイルを特定の管理された食品として規定し、品質と基準、製造プロセスの方法とそのラベルを規定することに関する公衆衛生省の通知(第23号)B.E.2522(1979)、パーム油に関する公衆衛生省の通知(第56号)B.E. 2524(1981)、ココナッツオイルに関する公衆衛生省の通知(第57号)B.E. 2524(1981)、油脂に関する公衆衛生省の通知(第205号)B.E.2543(2000)に準拠する製品での使用。)
動物油脂:20mg/kg(ビキシンとして。油脂に関する公衆衛生省の通知(第205号)B.E.2543(2000)に準拠する製品での使用。)
バター:20mg/kg(ビキシンとして。)
スプレッド・原料用ファットスプレッド・乳脂肪スプレッド・ブレンドスプレッド:100mg/kg(ビキシンとして。マーガリン、ブレンド、ファットスプレッドサンドブレンドファットスプレッドのみに関する公衆衛生省の通知(第348号)B.E. 2555(2012)準拠する製品での使用。)
食用氷:10mg/kg(ビキシンとして。)
キャンディ・ヌガー・マジパンを含む菓子:200mg/kg(ビキシンとして。)
チューインガム:300mg/kg(ノルビキシンとして。)
飾り・トッピング・スイートソース:80mg/kg(ビキシンとして。)
燻製・乾燥・発酵・塩漬け魚・魚製品:10mg/kg(ビキシンとして。魚の燻製、魚の燻製、および魚の燻製の規格(CODEX STAN 311-2013)に準拠する魚の燻製・魚の燻製製品のみに使用。タラ科の魚の塩漬け魚および乾燥塩漬け魚の規格(CODEX STAN 167-1989)に準拠する製品を除く 。乾燥フカヒレ規格(CODEX STAN 189-1993)に準拠する製品を除く。 海洋および淡水魚、甲殻類および軟体動物貝からのクラッカーの規格(CODEX STAN222-2001)に準拠する製品を除く。 茹でた乾燥塩漬けアンチョビの規格(CODEX STAN 236-2003)に準拠する製品を除く。塩漬け大西洋ニシンおよび塩漬けスプラットの規格(CODEX STAN 244-2004)に準拠する製品を除く。)
<INS160(ii) ノルビキシンベース>
フレーバー付き液体乳飲料:10mg/kg(チョコレートミルクを除く。消費者提供ベース。ノルビキシンとして。)
未熟成チーズ:25mg/kg(ノルビキシンとして。)
皮部を含む熟成チーズ:25mg/kg(ノルビキシンとして。Cheddar(CXS 263-1966)、Danbo(CXS 264-1966)、Edam(CXS 265-1966)、Gouda(CXS 266-1966)、Havarti(CXS 267-1966)、Samsø(CXS 268-1966) 、Emmental(CXS 269-1967)、Tilsiter(CXS 270-1968)、Saint-Paulin(CXS 271-1968)、Provolone(CXS 272-1968)、Coulommiers(CXS 274-1969)、Camembert(CXS 276-1973)、Brie(CXS 277-1973)規格に準拠する製品のチーズ塊のみに使用。)
熟成チーズの表皮部:50mg/kg(ノルビキシンとして。)
チーズ粉末:50mg/kg(ノルビキシンとして。)
プロセスチーズ:50mg/kg(ノルビキシンとして。)
チーズ代用品:50mg/kg(ノルビキシンとして。)
乳製品ベースのデーザート:10mg/kg(ノルビキシンとして。アイスクリームのみ。20mg/kgでのフレーバー付きヨーグルトでの使用を除く。)
食用氷:10mg/kg(ノルビキシンとして。)
ハードキャンディ:30mg/kg(ノルビキシンとして。ハードパンシュガーコーティングを施したキャンディーに200mg/kgで使用する場合を除く。)
食品分類01.7,02.4,04.1.2.9,06.5を除くソフトキャンディ・その他のデザート:30mg/kg(ノルビキシンとして。ハードパンシュガーコーティングを施したキャンディーに200mg/kgで使用する場合を除く。ミルクタフィーに200mg/kgで使用する場合を除く。)
ヌガー・マジパン:30mg/kg(ノルビキシンとして。)
チューインガム:50mg/kg(ノルビキシンとして。)
飾り・トッピング・スイートソース:25mg/kg(ノルビキシンとして。砂糖ベースのアイシングで100mg/kgで使用する場合を除く。)

【使用基準出典元 URL】
https://food.fda.moph.go.th/law/data/announ_moph/V.English/P418_E.pdf

【成分規格】
※JECFA規格(正式にはタイFDAが告示されたもの):
<アナトー抽出物(溶媒抽出ビキシン>
‘定義:溶媒抽出されたノルビキシンは、ベニノキ(Bixa orellana L)の種子の外側の被覆物を一種または複数の食品グレードの溶剤(アセトン、メタノール、ヘキサン、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、アルカリ性アルコールまたは超臨界二酸化炭素)で抽出し、得られた調製物を酸性化し、溶剤除去、結晶化、乾燥することによって調製される。 溶媒抽出されたビキシンには、いくつかの着色物質が含まれており、主要な着色物質はシス-ビキシン、マイナーな着色物質はトランス-ビキシンである。 処理の結果として、ビキシンの熱分解生成物も存在する可能性がある。食品業界に供給される製品は、食品グレードの品質の適切な担体を使用して配合することができる。
化学式:シス-ビキシンC25H30O4
定量値:総着色物質(ビキシンとして)85%以上。
溶解性:水に不溶、エタノールにわずかに可溶。
UV/VIS吸光度: アセトン、425nm、457nm、487nmで吸収極大。
薄層クロマトグラフィー Rf値、スポットの色:ビキシン約0.50、黄。ノルビキシン約0.45、黄。
ノルビキシン:総着色物質の2.5%以下。
残留溶媒:アセトン30mg/kg以下。メタノール50mg/kg以下。ヘキサン 25mg/kg以下。エタノール・イソプロピルアルコール・酢酸エチル50mg/kg以下(単独・合計)。
ヒ素:3mg/kg以下。
鉛:2mg/kg以下。
水銀:1mg/kg以下。
<アナトー抽出物(溶媒抽出ノルビキシン>
‘定義:溶媒抽出されたノルビキシンは、ベニノキ(Bixa orellana L)の種子の外側の被覆物を一種または複数の食品グレードの溶剤(アセトン、メタノール、ヘキサン、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、アルカリアルコールまたは超臨界二酸化炭素)で抽出し、溶剤除去、結晶化、乾燥することによって調製される。 得られた粉末にアルカリ水溶液を加え、加熱して着色物質を加水分解し、冷却する。 水溶液を濾過し、酸性化してノルビキシンを沈殿させる。沈殿物を濾過し、洗浄し、乾燥し、そして粉砕して、粒状の粉末を得る。溶媒抽出されたノルビキシンには、いくつかの着色物質が含まれており、主要な着色物質はシス-ノルビキシン、マイナーな着色物質はトランス-ノルビキシンである。 処理の結果として、ノルビキシンの熱分解生成物も存在する可能性がある。食品業界に供給される製品は、食品グレードの品質の適切な担体を使用して配合することができる。
化学式:C24H26K2O4
定量値:総着色物質(ノルビキシンとして)85%以上、
溶解性:アルカリ水に可溶、エタノールにわずかに可溶。
UV/VIS吸光度: 0.5%KOH溶液、453nmと482nmで吸収極大。
薄層クロマトグラフィー Rf値、スポットの色:ビキシン約0.50、黄。ノルビキシン約0.45、黄。
残留溶媒:アセトン30mg/kg以下。メタノール50mg/kg以下。ヘキサン 25mg/kg以下。エタノール・イソプロピルアルコール・酢酸エチル50mg/kg以下(単独・合計)。
ヒ素:3mg/kg以下。
鉛:2mg/kg以下。
水銀:1mg/kg以下。

【成分規格出典元 URL】
https://www.fao.org/fileadmin/user_upload/jecfa_additives/docs/monograph17/additive-040-m17.pdf
https://www.fao.org/fileadmin/user_upload/jecfa_additives/docs/monograph17/additive-041-m17.pdf


  • 作成日: 2022.11.30
  • 更新日: 2024.01.23