海外食品添加物規制早見表

EU(英国含む): ローズマリー抽出物
必ずお読みください

【国・地域名】 EU(英国含む)  【添加物名】 ローズマリー抽出物

【英名】
Extracts of rosemary

【別名】

【INS番号】
392

【品目番号/関連法規】
E 392

【機能】
酸化防止剤(事業者の判断で選択可能)

【使用基準】
・1.5. Directive 2001/114/ECによって定義される乾燥乳: ①200 mg/kg以下(自販機用の粉ミルクのみ)、②30 mg/kg以下(アイスクリーム製造用の乾燥ミルクのみ)/(脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・2.1. 本質的に水を含まない油脂(無水乳脂肪を除く): ①30 mg/kg以下(非加熱食品に用いられる総脂質中の多価不飽和脂肪酸含量が15%以上の植物油脂(バージン油とオリーブ油を除く)のみ)、②50 mg/kg以下(魚油と藻油、ラード、牛脂、羊脂、豚脂、加熱済み食品の製造に用いられる油脂、オリーブ油とポマース油を除く揚げ物用油脂のみ)/(脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・2.2.2. Regulation (EC) No1234/2007で定義されたスプレッドを含むその他の油脂エマルション、および液体エマルション: 100 mg/kg以下(油分が80%以下のファットスプレッドのみ、脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・2.3. 植物油のフライパン用スプレー: 50 mg/kg以下(加熱済み食品の製造用の油脂のみ、脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・4.2.4.1. 果物および野菜の調整品(コンポートを除く): :200 mg/kg以下(海藻ベースの魚卵代用品のみ、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・4.2.5.4. ナッツ・バターおよびナッツ・スプレッド: 200 mg/kg以下(脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・4.2.6. ジャガイモの加工品: 200 mg/kg以下(乾燥ポテト製品のみ、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・5.3. チューイング・ガム: 200 mg/kg以下(カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・5.4. カテゴリー4.2.4に該当する果物ベースのフィリングを除く、デコレーション、コーティング、フィリング:100 mg/kg以下(ソースのみ、脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・6.4.5. 詰め物パスタの具材(ラビオリと類似品): 250 mg/kg(乾燥詰め物パスタの具材のみ、脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・7.2 高級ベーカリー製品: 200 mg/kg以下(脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・8.3.1. 非加熱加工肉: ①15 mg/kg(乾燥ソーセージを除く脂質含量が10%以下の肉のみ)、②150 mg/kg(乾燥ソーセージを除く脂質含量が10%超の肉のみ)、③150 mg/kg(乾燥肉のみ)、④100 mg/kg(乾燥ソーセージのみ)/(脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・8.3.2. 加熱処理加工肉: ①150 mg/kg(乾燥ソーセージを除く脂質含量が10%超の肉のみ)、②150 mg/kg(乾燥肉のみ)、③15 mg/kg(乾燥ソーセージを除く脂質含量が10%以下の肉のみ)、④100 mg/kg(乾燥ソーセージのみ)/(脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・9.2. 軟体動物および甲殻類を含む魚加工品と水産加工品: ①15 mg/kg(脂質含量が10%以下の軟体動物と甲殻類を含む魚製品と水産製品のみ)、②150 mg/kg(脂質含量が10%超の軟体動物と甲殻類を含む魚製品と水産製品のみ)/(脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・10.2. 加工卵および卵製品: 200 mg/kg以下(カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・12.2.2. 香味料および調味料: 200 mg/kg以下(脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・12.4. マスタード: 100 mg/kg以下(脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・12.5. スープおよびブロス: 50 mg/kg以下(カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・12.6. ソース: 100 mg/kg以下(脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・15.1. ジャガイモ、シリアル、小麦粉、デンプンを使ったスナック菓子: 50 mg/kg以下(脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・15.2. ナッツ加工品: 200 mg/kg以下(脂質当たり、カルノソールとカルノシン酸の合計値)
・17.1. 乳幼児向けの栄養補助食品を除く、固形で供給される栄養補助食品: 400 mg/kg以下(カルノソールとカルノシン酸の合計値)
17.2. 乳幼児向けの栄養補助食品を除く、液体の形で供給される栄養補助食品: 400 mg/l以下(カルノソールとカルノシン酸の合計値)

【使用基準出典元 URL】
https://ec.europa.eu/food/food-feed-portal/screen/food-additives/search/details/POL-FAD-IMPORT-3125

【成分規格】
定義: 抗酸化機能を有する複数の化合物を含むローズマリー抽出物。これらの化合物はおもにフェノール酸、フラボノイド、ジテルペンに属している。抗酸化物質以外にも、トリテルペンや以下の規格で定義される有機溶媒で抽出される物質を含むことがある。
説明: ローズマリー抽出抗酸化物質は、食品として許可された溶剤を用いてRosmarinus officinalisの葉から抽出して得られる。抽出物は抽出後に脱臭、脱色されることがある。また、抽出物は含量を調整することもある。
指標抗酸化物質(フェノール性ジテルペン): カルノソールとカルノシン酸(総ポリフェノールジテルペン中90%以上)
指標揮発性物質: ボルネオール、酢酸ボルニル、樟脳、1,8-シネオール、ヴェルベノン
密度: 0.25 g/ml超
溶解性: 水に不溶
乾燥減量: 5%未満
ヒ素: 3 mg/kg以下
鉛: 2 mg/kg以下

1-乾燥ローズマリーの葉からアセトン抽出した抽出物
説明: ローズマリーエキスは、乾燥ローズマリーの葉からアセトン抽出、ろ過、精製、溶剤除去を経て製造され、その後、乾燥およびふるい分けを行い、微粉末または液体を得る。
指標抗酸化成分の含有量: カルノシン酸およびカルノソールの合計 10% w/w以上
抗酸化物質/揮発性物質比: カルノシン酸およびカルノソールの合計 15% w/w以上
残留溶媒: アセトン 500 mg/kg以下

2-乾燥ローズマリーの葉から超臨界抽出した抽出物
説明: ローズマリーエキスは、乾燥ローズマリーの葉から、少量のエタノールを助剤として抽超臨界チュ付室により製造される。
指標抗酸化成分の含有量: カルノシン酸およびカルノソールの合計 13% w/w以上
抗酸化物質/揮発性物質比: カルノシン酸およびカルノソールの合計 15% w/w以上
残留溶媒: エタノール 2%以下

3-ローズマリーのエタノール抽出物を脱臭して得た抽出物
説明: 脱臭されたエタノール抽出物から調製されたローズマリーエキス。これらのエキスは、活性炭処理や分子蒸留などによってさらに精製されることがる。エキスは、適切で許可されたキャリアに懸濁させるか、噴霧乾燥されることがある。
指標抗酸化成分の含有量: カルノシン酸およびカルノソールの合計 5% w/w以上
抗酸化物質/揮発性物質比: カルノシン酸およびカルノソールの合計 15% w/w以上
残留溶媒: エタノール 500 mg/kg以下

4-ヘキサンとエタノールの二段階抽出法を用いて得られた脱色・脱臭されたローズマリーエキス
説明: ヘキサン抽出されたものをエタノール抽出し、脱臭したローズマリーエキス。活性炭処理や分子蒸留などによってさらに精製されることがある。適切で許可されたキャリアに懸濁させるか、噴霧乾燥されることがある。
指標抗酸化成分の含有量: カルノシン酸およびカルノソールの合計 5% w/w以上
抗酸化物質/揮発性物質比: カルノシン酸およびカルノソールの合計 15% w/w以上
残留溶媒: ヘキサン 25 mg/kg以下、エタノール 500 mg/kg以下

【成分規格出典元 URL】
https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX%3A02012R0231-20240423


  • 作成日: 2024.10.22
  • 更新日: