海外食品添加物規制早見表
【国・地域名】 タイ
【添加物名】 ノルビキシンナトリウム
【品目番号 / 関連法規】 INS:160b(ii)
【キーワード】
ベニノキ、アナトー色素
【英名】
ANNATTO EXTRACTS, NORBIXIN-BASED
Annatto C
Annatto F
Annatto G
Orlean
Terre orellana
L. Orange
CI (1975) 75120 (Natural Orange 4)
【INS番号】
160b(ii)
【使用基準】
使用範囲:最大使用基準値
フレーバー付き液体乳飲料:10mg/kg(チョコレートミルクを除く。消費者提供ベース。ノルビキシンとして。)
未熟成チーズ:25mg/kg(ノルビキシンとして。)
皮部を含む熟成チーズ:25mg/kg(ノルビキシンとして。Cheddar(CXS 263-1966)、Danbo(CXS 264-1966)、Edam(CXS 265-1966)、Gouda(CXS 266-1966)、Havarti(CXS 267-1966)、Samsø(CXS 268-1966) 、Emmental(CXS 269-1967)、Tilsiter(CXS 270-1968)、Saint-Paulin(CXS 271-1968)、Provolone(CXS 272-1968)、Coulommiers(CXS 274-1969)、Camembert(CXS 276-1973)、Brie(CXS 277-1973)規格に準拠する製品のチーズ塊のみに使用。)
熟成チーズの表皮部:50mg/kg(ノルビキシンとして。)
チーズ粉末:50mg/kg(ノルビキシンとして。)
プロセスチーズ:50mg/kg(ノルビキシンとして。)
チーズ代用品:50mg/kg(ノルビキシンとして。)
乳製品ベースのデーザート:10mg/kg(ノルビキシンとして。アイスクリームのみ。20mg/kgでのフレーバー付きヨーグルトでの使用を除く。)
食用氷:10mg/kg(ノルビキシンとして。)
ハードキャンディ:30mg/kg(ノルビキシンとして。ハードパンシュガーコーティングを施したキャンディーに200mg/kgで使用する場合を除く。)
食品分類01.7,02.4,04.1.2.9,06.5を除くソフトキャンディ・その他のデザート:30mg/kg(ノルビキシンとして。ハードパンシュガーコーティングを施したキャンディーに200mg/kgで使用する場合を除く。ミルクタフィーに200mg/kgで使用する場合を除く。)
ヌガー・マジパン:30mg/kg(ノルビキシンとして。)
チューインガム:50mg/kg(ノルビキシンとして。)
飾り・トッピング・スイートソース:25mg/kg(ノルビキシンとして。砂糖ベースのアイシングで100mg/kgで使用する場合を除く。)
【使用基準出典元 URL】
https://food.fda.moph.go.th/law/data/announ_moph/V.English/P418_E.pdf
【成分規格】
※JECFA規格(正式にはタイFDAが告示されたもの):
<アナトー抽出物(アルカリ処理されたノルビキシン(非酸沈殿)>
‘定義:アルカリ処理されたノルビキシン(非酸沈殿)は、ベニノキ(Bixa orellana L)の種子の外側の被覆物をアルカリ水溶液で抽出することによって調製される。 ビキシンは、熱アルカリ溶液中でノルビキシンに加水分解される。沈殿物を濾過し、乾燥させ、粉砕して、粒状の粉末を得る。抽出物には、主にノルビキシンのカリウム塩またはナトリウム塩が主要な色素として含まれている。アルカリ処理されたノルビキシン(酸沈殿されていない)には、いくつかの着色物質が含まれており、主要な着色物質はシス-ノルビキシン、マイナーな着色物質はトランス-ノルビキシンである。 処理の結果として、ノルビキシンの熱分解生成物も存在する可能性がある。食品業界に供給される製品は、食品グレードの品質の適切な担体を使用して配合することができる。
化学式:C24H26Na2O4
定量値:総着色物質(ノルビキシンとして)15%以上、
溶解性:アルカリ水に可溶、エタノールにわずかに可溶。
UV/VIS吸光度: 0.5%KOH溶液、453nmと482nmで吸収極大。
薄層クロマトグラフィー Rf値、スポットの色:ビキシン約0.50、黄。ノルビキシン約0.45、黄。
ヒ素:3mg/kg以下。
鉛:2mg/kg以下。
水銀:1mg/kg以下。
<アナトー抽出物(アルカリ処理されたノルビキシン(酸沈殿)>
‘定義:アルカリ処理されたノルビキシン(酸沈殿)は、ベニノキ(Bixa orellana L)の種子の外側の被覆物をアルカリ水溶液で抽出することによって調製される。 ビキシンは、熱アルカリ溶液中でノルビキシンに加水分解される。沈殿物を濾過し、乾燥させ、粉砕して、粒状の粉末を得る。抽出物には、主にノルビキシンのカリウム塩またはナトリウム塩が主要な色素として含まれている。アルカリ処理されたノルビキシンには、いくつかの着色物質が含まれており、主要な着色物質はシス-ノルビキシン、マイナーな着色物質はトランス-ノルビキシンである。 処理の結果として、ノルビキシンの熱分解生成物も存在する可能性がある。食品業界に供給される製品は、食品グレードの品質の適切な担体を使用して配合することができる。
化学式:C24H26Na2O4
定量値:総着色物質(ノルビキシンとして)35%以上。
溶解性:アルカリ水に可溶、エタノールにわずかに可溶。
UV/VIS吸光度: 0.5%KOH溶液、453nmと482nmで吸収極大。
薄層クロマトグラフィー Rf値、スポットの色:ビキシン約0.50、黄。ノルビキシン約0.45、黄。
ヒ素:3mg/kg以下。
鉛:2mg/kg以下。
水銀:1mg/kg以下。
<アナトー抽出物(溶媒抽出ノルビキシン>
‘定義:溶媒抽出されたノルビキシンは、ベニノキ(Bixa orellana L)の種子の外側の被覆物を一種または複数の食品グレードの溶剤(アセトン、メタノール、ヘキサン、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、アルカリアルコールまたは超臨界二酸化炭素)で抽出し、溶剤除去、結晶化、乾燥することによって調製される。 得られた粉末にアルカリ水溶液を加え、加熱して着色物質を加水分解し、冷却する。 水溶液を濾過し、酸性化してノルビキシンを沈殿させる。沈殿物を濾過し、洗浄し、乾燥し、そして粉砕して、粒状の粉末を得る。溶媒抽出されたノルビキシンには、いくつかの着色物質が含まれており、主要な着色物質はシス-ノルビキシン、マイナーな着色物質はトランス-ノルビキシンである。 処理の結果として、ノルビキシンの熱分解生成物も存在する可能性がある。食品業界に供給される製品は、食品グレードの品質の適切な担体を使用して配合することができる。
化学式:C24H26Na2O4
定量値:総着色物質(ノルビキシンとして)85%以上、
溶解性:アルカリ水に可溶、エタノールにわずかに可溶。
UV/VIS吸光度: 0.5%KOH溶液、453nmと482nmで吸収極大。
薄層クロマトグラフィー Rf値、スポットの色:ビキシン約0.50、黄。ノルビキシン約0.45、黄。
残留溶媒:アセトン30mg/kg以下。メタノール50mg/kg以下。ヘキサン 25mg/kg以下。エタノール・イソプロピルアルコール・酢酸エチル50mg/kg以下(単独・合計)。
ヒ素:3mg/kg以下。
鉛:2mg/kg以下。
水銀:1mg/kg以下。
【成分規格出典元 URL】
https://www.fao.org/fileadmin/user_upload/jecfa_additives/docs/monograph4/additive-037-m4.pdf
https://www.fao.org/fileadmin/user_upload/jecfa_additives/docs/monograph4/additive-036-m4.pdf
https://www.fao.org/fileadmin/user_upload/jecfa_additives/docs/monograph17/additive-036-m17.pdf
- 作成日: 2022.12.03
- 更新日: 2024.01.23